社畜パパの会社での立ち位置は、一般的にいう『中間管理職』というポジションにいる。
現場のリーダーとして、どういうスタンスで部下に対して接していくべきか?
どのようにしてチームをまとめて良い方向に導いていくべきか?
これは社畜パパがここ数年、ずっと抱えている大きな課題なのだ。
今日はそんな社畜パパのようなミドルマネージメントをするために、現場のリーダーとしての振る舞い方について一つの参考にしている内容を紹介していこう。
中間管理職・ミドルマネージメントとは
中間管理職、今風に言うとミドルマネジメントとは、経営陣のビジョンを把握し、経営戦略に合うよう組織運営をしていく役割を担っているポジションです。経営陣の意図を汲み、部下に指示をしたり、育成したりすることが求められます。逆に部下からの改善提案に対して耳を傾け、ボトムアップの活動をサポートする、とても重要な役割を担っている。
日経人材グロース&コンサルティング ミドルマネジメント(中間管理職)の役割と必要なスキルとは?育成のポイントも解説 より
弊社は、経営陣から求められる業務目標が業界の平均よりも高い。
それは業界の中での弊社の立ち位置、これからさらに発展していく上では当然必要な要求だろうと理解している。
要は普通じゃダメなわけです。
しかし、その方針が功を奏してか、順調に業界を爆進している。
そんなハイレベルな組織の中で現場のリーダーを任せられた責任になんとか報いたいと必死にもがいているわけである。
リーダーの仮面
そんな悩める社畜パパの今の状況にピタリと合っていだのが
『リーダーの仮面』だった。
本書によると、一般的に認識されているリーダーの役割と、組織を成功に導くリーダーの役割のギャップを明確に示してくれている。
本来のリーダーの役割
チームが成果を上げるために、組織の向かうべき方向に部下を導いていくために
『間違っていることは間違っていると指摘する』
『大変だと分かっている仕事も指示して部下にやらせる』
現実のリーダーの本心
『指摘ばかりして相手に嫌われるのではないか?
『仕事ばかりお願いして面倒くさい上司だと思わるのではないか?』
『慰めて励ましてくれる優しい上司になりたい』
この本の中では、後者のリーダー像は幻想でリーダーとしての責任を放棄しているとまで書いてある。
実は、この本に出会う随分前から上司には、ずっとそう言われていた。
以前から上司に言われていたことがこの本読んで随分しっくりきたのだ。
ルールを決めて守らせる
著者は、本書の中ではリーダーとして重要なポイントをいくつか提示している。
まず、チームをまとめる上で最優先するべき事項は『ルールを決める』だ。
『ルールに縛られた組織って今風じゃないよね』という声が聞こえてきそそうだが、考えて欲しい。
ルールが存在しない組織は、みんなが見えないルールを探り合い探り、上司の顔色をうかがい、人間関係がギスギスしはじめるものだ。
ルールがあるからこそ、人は自由になれるのだ。
2種類のルール
そして、ルールには「『行動のルール』と『姿勢のルール』の2種類がある。
行動のルール
具体的な数値目標を達成するなど、会社が設定した目標と連動したルール。これは、守れる・守れない場合が存在し、その結果によって部下は評価される。
姿勢のルール
例えば、『出勤・退勤の時はあいさつをする』『ミーティングには時間通り参加する』など、守ろうと思えば誰でも守ることができるルール。守れる・守れないが存在しないため守らない人間は意図的に守っていないことになる。
姿勢のルールを徹底して守らせることが、リーダーとしての一丁目一番地であり、これができない人にリーダーの資格はないと安藤さんは断言している。
ダメなルールの2つの条件
リーダーが部下にルールを守らせるうえで、大事なポイントは『主語を曖昧にしない』『誰がいつまでにやるかを明確にする』の2つである。
例えば、『オフィスはキレイにするべきで、気付いた人が率先して掃除をするようにしよう』というルールがあったとします。
こういった標語のようなルールはダメなルールの典型で、かえってメンバーを混乱させる。
社員同士が『誰がやるか』で空気を読み合い、次第に人間関係がギスギスしはじめる。
ルールのある組織に『気遣いでやる仕事』という概念は存在しないということだ。
このルールを修正するとしたら、具体的な主語、内容を提示することで、メンバーのすべきことが明確になり余計なストレスが生じなくなる。
『姿勢のルール』すら守れない人間に、今後大きな仕事は決して成し得ないという事を肝に銘じる必要がある。
良いことは良いこと、ダメなものはダメ。そんない当たり前の事を当たり前にできることがリーダーの基本である。
リーダーとしての仮面をかぶり、感情を相容れないように振る舞う。
そう言われても、なかなかそう簡単にいかないのが人間であるが、このように明確にいってくれた方が進むべき方向がわかりやすくていいのではないか。
少なくとも、社畜パパは著者の考え方に共感するし、まさにその通りだと感じている。
考え方は人それぞれだが、今後もっともっと発展させていかなければいけない組織にとっては必要な考え方なのではないだろうか。
To be continued . . .

